超音波援用加工 特集

昨今、超音波を用いた技術革新は広がりを見せています。身近なものでは超音波ハブラシやスピーカーに始まり、産業分野では計測、感知などのセンシング技術や洗浄、溶着、撹拌などの動力的技術に応用されています。

これらの超音波とはそもそも音のひとつであり振動のことです。この超音波振動を利用して機械加工に応用したものを超音波援用加工といいます。ここでは、超音波援用加工の技術紹介をはじめとして、この加工を用いた様々な製作事例、関連技術資料をご紹介しています。

関連する技術資料

超音波援用加工とは、工具を超音波振動させて行う機械加工のことです。
弊社で行っている「超音波振動切削」は切削工具の刃先を深さ方向に超音波を利用して振動させていく工法を言います。超音波の振動に合わせて工具が被加工材に食い込み、離れる動きを連続していくため掘削機のようなイメージで加工が進行します。

一般的に回転工具は回転の周速が高い外周方向には加工が進みますが、周速の遅い深さ方向への力は乏しいものです。
この工法を通してのメリットとしては、次の通りです。

<超音波援用加工のメリット>
・面粗さの向上
・加工精度の向上
・難削材加工が容易になる
・工具寿命の延長
_などがあります。

難削材加工の面では、ダイヤモンドの電着工具を併用することで、
ガラスやセラミックス等の高硬度材料の精密加工が可能になります。
石英ガラスやジルコニア、炭化ケイ素、超硬合金などでこの工法が有効です。

超音波援用加工法の導入によって金型部品等の加工効率向上などもトライアルを続けております。
新たな工法での部品製作をチャレンジしてみたいなどご要望がございましたらご相談をお待ちしております。