塗る

このページでは「塗る」用途で使われる治工具をご紹介します。
液体状の材料や接着剤、塗料などを塗るという工程は様々な製品で自動機を用いて行われていますが、塗る範囲や塗る材料、対象物の形状に合わせて適量を塗布するには専用の治工具が必要になります。ここでは代表的な「塗る」パーツの製作事例をまとめてみました。

1.塗る工具の種類

狭い範囲に点のように少量だけ塗るという場合には、塗布ピンやスタンプピンと呼ばれるピンを使って先端に付着させた液体をスタンプするように塗っていきます。広い範囲に塗りたい場合には、幅の広いノズルを使って液体を対象物に塗りますが、均一に塗って伸ばしたい場合にはスキージと呼ばれる液体をならす工具が使われます。

2.塗布ピンについて

電子部品向けの塗布ピンでは対象物に決められた量を安定して塗るために、先端の形状精度は数ミクロン公差での精度の高い加工が求められます。塗る材料の離型性を高めたり耐摩耗性を高めるようコーティングを施すことも効果的です。

また、耐摩耗性に強いダイスであれば超硬合金を用いることで寿命は格段に変わってきます。

3.スキージについて

スキージは広い範囲に塗ろうとするほど塗布に使用する幅が広がるため、加工後に反りが出ないように管理して加工することが重要です。反りが出てしまうと均一に塗ることができません。塗る相手の製品形状にスキージの接地面を細かく合わせたい場合は、スキージの先端を溝切りやR加工などで形状加工することもできます。

塗るパーツについてさらに詳しく知りたい場合は、お気軽にご相談ください。

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