チタン・ニッケル合金

チタン合金・ニッケル合金ともに共通して耐食性がある材料です。
どちらも比較的高価な材料ですが、他の材質では得られない付加価値がある材料です。

1.チタン合金
チタンは軽量でありながら剛性があることが最大の魅力。軽いことで航空機部品にも広く使われています。また、耐腐食性があることが特徴で、生体適合性があることから人工関節をはじめとした医療用部材にも用途が広がります。
純チタンは耐食性に優れていて加工しやすいものの、磨耗に弱く強度が不足しているため強度の高い64チタン合金の方が精密部品としては汎用的です。

2.ニッケル合金
これに対してニッケル合金は耐食性では非常に優位にある材料です。インコネルは高温でも高い機械特性と耐酸化性に優れています。ハステロイは耐食性に特化しており薬品に対する腐食が小さく化学工業系の設備には欠かせない材料です。コバールやインバーは熱膨張係数を小さく抑えた材料で、計測機器など熱変形を許容できない部材に用いられます。中でもスーパーインバーは常温付近での熱膨張係数が極めて小さい材料として活用されています。

3.形状加工について
チタン合金もニッケル合金も熱伝導性が低く、工具との親和性が高いなどの理由から切削加工が難しい材料と言われておりますが、当社では形状の丸角を問わず、複合形状加工まで取り扱っております。

*主な対応材質*
チタン合金:純チタン2種、64チタン
ニッケル合金:インコネル、コバール、ハステロイ、インバー、スーパーインバー、パーマロイ

これらの合金材料の選定や加工でご質問がございましたら、お気軽にご相談ください。

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