形彫放電加工

電極と被加工物との間に短い周期で繰り返されるアーク放電によって被加工物の表面を部分的に除去する加工を放電加工と言いますが、電極を銅合金やグラファイトなどの材料で、加工したい形状に作成し、被加工物に近づけてアーク放電で掘り込んでいく加工を形彫放電と言います。焼入れ材や超硬合金など硬くて切削加工出来ない素材に対しても自由な形状で高精度に掘り込み加工が出来ます。一方、電極の製作費用と加工費用とダブルでコストがかかるという難点があります。

当社のマシニング・フライス加工技術

  • 当社の形彫放電加工技術
  • 6台(内1台は細穴放電加工と兼用)

  • CAD・CAM(Cam Magic AD)

弊社の形彫放電加工の最大の特徴は電極の製作能力にあります。社内に多種多様な加工機を有していますので、どんな形状の電極でも全て社内加工で対応可能となっています。
電極設計用のCADシステムにて加工内容に応じて最適な電極を設計し、受注部品と同じように工程設計し社内加工を行ないます。

電極の素材としては、超硬合金の放電加工には銅タングステン、鋼材用にはタフピッチ銅を使用することを基本にしています。特殊用途として、銀タングステンや銅グラファイトを使用するケースも有ります。

形彫放電加工での加工精度は以下のようになります。
寸法公差:±0.01
ピッチ精度:±0.005
隅R:0.1(最少0.03)
面粗さ:Ra0.4~3.2

主力加工機:三菱電機 EA8PVM
電極と被加工物
加工物:超硬合金
細穴放電で穴加工をした後、電極1で深さ1.2mmのザグリ加工、電極2で深さ0.2mmのザグリ加工を行ない仕上げています。

製作事例

左:製品 超硬合金
右:電極 銅タングステン
テーパー付の角窓を形彫放電で加工した例。
SKD11焼入れ棒の先端に形彫放電で形状加工した例
4本の電極を組み合わせて高精度(公差±0.01)に形状加工した例です。