光学特性

一般に光学特性というと、透過率や屈折率等、ガラスや透明樹脂で作る光学部品の特性を指しますが、ここでは金属でつくられる機械部品に求められる光学特性を解説いたします。

1.反射防止機能

カメラの光学系に使われる機構部品や製造ラインでモニター用カメラの近くで使われる部品は、金属表面そのままだと乱反射を起こし、光学系に悪影響を与えるケースがあります。そこで反射防止のため以下の対策を取ります。
 ①表面にブラスト処理や放電処理を行ない梨地状の仕上がりにする。
 ②①に加え、黒色の表面処理を施す。主な黒色表面処理は以下です。

黒色アルマイト処理アルミ素材の黒色仕上げに
レイデント処理金属全般に対応、耐食性の向上に
ブラックチタン処理耐摩耗、耐熱、離型性の向上に
黒クローム処理鉄、銅、ステンレスの黒色化に
黒色窒化処理一般鋼材の反射防止と表面硬度向上

2.鏡面加工

一般的に絶縁性の評価基準は、高圧電路で1,金属表面を研削や各種ラッピング手法によって鏡面状態に仕上げることが出来ます。特に鏡面研削では平坦度の高い鏡面仕上げができることが特徴です。

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