用途別製作事例
艶消しレイデント処理のクランパー
- ステンレス
- 押さえる
- 光学特性
- 耐食性
- 材質
- SUS440C
- 製品サイズ
- 70×50×7
製品の用途や機能
このクランパーは熱処理したSUS440Cに艶消しレイデント処理を施しています。
このクランパーは半導体製造工程でワークを押さえるために使用されますが、設備側で画像でワークの位置を認識して作業を行います。部材が光を乱反射してしまうとカメラによる画像認識と位置決めが難しくなることから艶消しレイデント処理を用いています。艶消しの名の通り表面が曇りのある加工面に仕上がることから、この処理は光学認識を用いる様々な分野で応用されています。さらにレイデント処理は、同時に耐摩耗性や防錆効果も期待できます。
この部品はワークを安定して押さえるために平行度0.05以下の仕様になっています。粗加工後、焼入れ処理を行うため、仕上げ加工時には歪み(反り、ねじれ)をとる必要があります。そのため生材や調質材の時に比べコストが高くなってしまいますが、その高い剛性により、使用時も歪みが発生しにくくなります。