送る

このページでは製品等を「送る」用途で使われる様々な治具をご紹介します。
自動化が進む工業製品の工程管理においては、品物を滞りなくスムーズに次の工程に搬送することが必要になります。弊社で扱う設備部品にも多くの搬送パーツがありますが、ここではレール、シュート、ガイド等の品物を「送る」治具についてご紹介します。

シュートやガイドはパーツの形状を用いて決められた場所に品物を案内し、レールはそれ自体が製品を流す軌道となります。これらは製品と繰り返し接触し摩耗が進みやすいものです。そのため「送る」部品は耐摩耗性に考慮した設計や、段差なく滑りが良いことが要求されます。

1.耐摩耗性向上のポイント

表面硬度が高いほど耐摩耗性は向上します。搬送製品の材質に応じて様々な材料が使われますが、摩耗対策でステンレスを窒化させたり高硬度のセラミックスや超硬合金を使用するケースなどがあります。

2.滑り性のポイント

品物がスムーズに流れるようにするには、段差なく摩擦係数が少ない接地面となるよう設計することが必要です。加工面はフライス仕上げよりも研磨仕上げの方が滑らかで流れがよく、研磨方向を搬送方向と揃えるとさらに効果的です。面粗さを良くするにはさらに磨き加工を行うケースもあります。

また、DLCコーティングやフッ素樹脂を浸透させた表面処理などで摩擦を小さくすることでより一層滑り性の良いレールやシュートを作ることが可能です。

具体的な材料や処理の選定についてはお気軽にご相談ください。

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