高機能!ニッケル合金活用のススメ

高価であるだけになかなかエンジニアの皆様に選ばれにくいニッケル合金ですが、
付加価値の高い高機能金属であり、そのポテンシャルを今回はご紹介したいと思います。
ニッケルといえば、ステンレスの代表格であるオーステナイト系では8%も含有されていますし、表面処理の分野ではニッケルメッキといえばメッキ界の代表であり見逃せない合金元素です。どのようなメリットがあるか下記の記事でご紹介します。

ニッケル合金は様々な導入メリットを持っていますが、

①耐酸化性(耐食性)②耐熱性、③低熱膨張が主な効果です。

ニッケルはステンレスにも多く含有されている通り、単体でも腐食に強く耐酸化性が高い金属です。ゆえにタービン部品やエンジン部品などに頻繁に使われており、内燃機関などの高温化での用途に向きます。このことから、従来は航空機や宇宙向けの材料として頻繁に用いられます。

耐酸化性は海水、淡水、アルカリにも効果が認められており、医療や薬剤向けでも広範囲にメリットがあります。もともとニッケルは酸性にはそこまで強くなかったのですが、ほかの元素その組合せで弱点を克服しています。

また、インバー材やコバールは低熱膨張を目指して開発されてきた材料。別名は不変鋼と呼ばれ、この低熱膨張を指すインバー特性の発見は、かつてノーベル賞に認められているほど。磁気の歪みによって起こる体積変化と通常の格子振動による熱膨張が相殺しあっているといいます。

この特性を生かして時計に使われるほか、あらゆる実験装置や試験設備などでは大きなメリットがあるパーツです。温度環境が影響する実験治具として用いれば、正確な実験成果を上げやすくなりますね。エンジニアの皆様には、価格を超えるメリットを考慮して選定していただければ嬉しく思います。