用途別製作事例

離型性対策を行ったSR0.2の塗布ピン

  • 超硬合金
  • 塗る
  • 非粘着性
材質
超々微粒子超硬(CrNコーティング)
製品サイズ
φ14×L5

製品の用途や機能

超々微粒超硬にCrNコーティングを施した塗布ピンです。CrNコーティングは離型性や耐焼付き性を高めるコーティングとして定評があり、塗布ピンの先端の非粘着性を高めることに対して効能の高い処理です。皮膜硬度はHV1,600以上の表面硬度を得られるため、耐摩耗性にも期待できます。

超々微粒子超硬は超硬の中でも最も超硬粒子の粒径が小さく、高硬度であることから高い耐摩耗性を発揮する材料として知られています。超硬は一般的に硬度が同じでも超硬粒子の粒径が小さいほうが耐摩耗性が高いといわれています。非常に高硬度であることから、加工コストも高くなる傾向にありますが、消耗部品においては、その交換にかかる手間も考慮するとコストパフォーマンスの向上に期待できます。

先端SR0.2±0.02の仕様になっています。

このようなピンを加工する場合には円筒研削盤の精度、技能がものを言います。弊社は特にこのような小径のピンを加工する際には、小径ピン加工に強みを発揮する、専用の加工機を使用します。砥石の選定と、砥石の先の形状の管理によって、このピンの品質を決める大きなポイントとなります。