構造用鋼

構造用鋼には、一般構造用圧延鋼材、機械構造用炭素鋼、機械構造用合金鋼の3つがあります。SS材と呼ばれる一般構造用圧延鋼材は最も安価であり体積が大きい部分に多く使用されます。

機械構造用炭素鋼はSC材と呼ばれ、炭素量によって焼入れが可能なものとそうでないものがあります。SS材よりも材料の均一性が高いことが特徴です。

機械構造用合金鋼は強度が必要な部分にクロムやモリブデン、ニッケル等を添加することで耐久性を持たせています。SC材よりも焼入れ性が向上していて、特に鋼材内部まで熱処理が浸透しているかどうかで違いが出てきます。これらは添加物によって引っ張り強さが大きく向上しています。

分類 対応鋼種 特徴 用途
一般構造用
圧延鋼材
SS400 鋼材の中で最も安価
合金元素を殆ど含まない
ベース板
ブラケット
機械構造用炭素鋼 S45C
S50C
炭素量によって熱処理可
焼入れ性が悪い
クラッチ部品
座金
機械構造用合金鋼 SCM 粘り強く靱性が高い
溶接性が良い
シャフト
ボルト
SCr 焼入れ性、耐食性、
耐摩耗性が向上
ピン、歯車
アーム軸
SNCM 焼入れ性や靱性がさらに
向上した強靭材料
高強度部品

用途に合った必要十分な材料選定ができると部品のコストダウンができます。
お困りの部品があればご相談ください。

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