電気特性
一般的に加工部品に求められる電気特性は「導電性」か「絶縁性」になります。
1.導電性
金属は基本的に導電物質ですが、導電率で見ると下表のように違いがあります。
特に高い導電性を必要とする場合には、銅やアルミを用いますが、合金になると導電率が変わってくるので注意が必要です。また、表面処理で金や銀をメッキすることにより導電性を高めることも可能です。
金属の導電率
(銅の抵抗率1.72×10-8Ω/mを100としたとき)
| 銀 | 106.4 |
|---|---|
| 銅 | 100 |
| 金 | 71.8 |
| アルミニウム | 61.7 |
| マグネシウム | 38.3 |
| タングステン | 31.3 |
| モリブデン | 30.8 |
| 亜鉛 | 29.2 |
| ニッケル | 23.8 |
| 鉄 | 17.6 |
| 白金 | 16.3 |
|---|---|
| スズ | 15.1 |
| 鋼 | 17.2~8.6 |
| 鉛 | 8.2 |
| 水銀 | 1.8 |
| タフピッチ銅 | 80~100 |
| 無酸素銅 | 102 |
| 黄銅 | 27 |
| りん青銅 | 12 |
| ベリリウム銅 | 50 |
2.絶縁性
一般的に絶縁性の評価基準は、高圧電路で1,000V以上の絶縁抵抗計を使って6MΩ以上となります。これに耐えうる素材は樹脂やセラミックスになりますが、組成や添加物によって抵抗値は大きく違ってきますので注意が必要です。
3.帯電防止
一般的に帯電防止のためには素材の表面抵抗率が109~1014Ω/sq.である必要があると言われています。条件に合致した素材で作る以外にも表面処理やコーティングで機能付与する方法があります。
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