埋め栓の材質変更によるトラブル防止

超硬材部品の穴を埋めるのに真鍮の埋め栓を使用した。この部品を70℃ほどの高温環境下で使用したところ、埋め栓の周りの超硬部にクラックが発生し、埋め栓が取れてしまった。

クラックの原因が超硬材と真鍮の線膨張係数の差(超硬:5.5x10-6/K、真鍮:20.5x10-6/K)だったので、埋め栓を同じ超硬材に変更し接着止めにしたところ、クラックは発生しなくなった。

線膨張係数が大きく異なる素材を組み合わせて使用すると、温度変化により様々なトラブルを引き起こします。温度変化が大きい環境下で使用する場合は素材の線膨張係数の差に注意が必要です。