マルエージング鋼を用いた長寿命化事例

上の部品は右の六角部を回転させ、左の☆に回転トルクを伝えるシャフトだが、SUS303で製作したところ、3週間程度の使用で☆部が変形したり、ちぎれてしまった。

超強力鋼と言われるマルエージング鋼に材質変更することで、コストは2.5倍になったが、2年以上使用しても変形・破損が一切なく、結果的にコストダウンとなった。

マルエージング鋼は強度、靱性に優れており、航空・宇宙分野の構造材として使われています。高い靱性が必要な場合に使用すると長寿命化が期待できます。輸出貿易管理令の規制材料となっているので輸出部品に使用する場合は注意が必要です。