板厚設計におけるコストダウン設計のポイント

ステンレス、アルミなどの板材料は材料調達の時点で厚みに対し既定の公差が入っています(「材料購入時に保証されている板厚公差」ページ参照)。図面に指示してある厚み公差が材料の厚み公差より厳しい場合は、少し厚めの材料を購入し、切削加工(研削加工)を行う工程が増えてしまうため、材料コスト、加工コストの上昇につながってしまいます。

 設計時において、部品の厚さに対して高い公差が必要のない場合は、部品厚み公差を材料の公差((「材料購入時に保証されている板厚公差」ページ参照)と同じ数値に設定することで、厚み加工の必要がなくなります。大きめの材料を調達する必要もなくなり、材料コスト、加工コストを下げることが可能となります。

ステンレス、アルミなどの板材料は材料調達の時点で厚みに対し既定の公差が入っています。設計時には厚さに対して高精度が必要ない場合は材料の公差に合わせた設計を行うことで、余分な材料コストを発生させずに、加工コストダウンを図ることが可能となります。