カナック処理による部品寿命向上事例
上図の部品はもともと硬質クロムめっき(Hv800~950)をしていました。
硬質クロムめっきに代えて、カナック処理(Hv1,000~1,400)を選択することで表面硬度があがり寿命が30%向上しました。カナック処理は通常の窒化に比べ変寸が少なく高精度部品にも多くの実績がございます。PVD、CVD系のコーティングに比べコストもかからない優秀な処理です。
一般に部品の硬度を上げるためには硬質クロムめっき等の処理が選択されます。一方でさらに高い耐磨耗性や表面硬度が必要となる場合は、硬質クロムめっきの代わりにカナック処理を選択することで、安価に高硬度を実現することができ、コストダウンと長寿命を実現することができます。