ねじヘリサート採用におけるコストダウン事例
ねじヘリサートは何度も付け替えするアルミ部品や、ねじ山が摩耗して機能しなくなった部分などに使用するものです。「アルミのベースにはヘリサートを用いる」とされている会社も多くありますが、ヘリサートを用いると1か所200~300円のコストアップになってしまいます。特に、アルミのベース板などに多用すると大幅なコストアップにつながります。
母材がアルミであっても、付け替えを行わない箇所にはヘリサートを用いる必要は必ずしもありません。上記のようなベースプレートの図面の場合だとネジが約30か所あり、全てねじヘリサートにすると6,000円~10,000円程度価格が高くなります。ヘリサートは付け替えを頻繁に行う箇所のみの採用とすることでコストダウンを実現することができます。
ねじヘリサートは本来、何度も付け替えするアルミ部品や、ねじ山が摩耗して機能しなくなった箇所に用いる補強・補修部品です。アルミ母材のすべての箇所にヘリサートを用いる必要はなく、本来必要な箇所にのみヘリサートを指定することでコストダウンを実現することができます。