用途別製作事例

先端が球形状に加工されているプッシャーピンです。

滑らかな球面で加工した先端でワークを押して使用されますが、滑らかな仕上げがポイントになります。一方は球形状、もう一方はねじが加工されていますが、弊社の自動旋盤の正面加工と背面加工を利用して自動旋盤だけでこのピン加工は仕上げられます。一般に旋盤加工は挽き目が細かい段差のようになって外周部分に出てくるような面仕上げになりますが、弊社ではこするように仕上げ面を滑らかに作れるよう加工していきます。先端に軽いラップを施すと先端の球状の部分が滑らかな外観となります。

さらに緻密な表面を仕上げる場合には、プロファイル研削で球形状を倣い加工し、ラップで仕上げていきます。滑らかな面粗さによって、相手材への傷を防いだり、ピンへの凝着を防いだりなどの効果が期待できます。