用途別製作事例

HV1200超の表面硬化ノズル

  • ステンレス
  • 吸着/排出
  • 耐摩耗性
材質
SUS304(カナック処理)
製品サイズ
8×15×40

製品の用途や機能

SUS304へカナック処理(独自のガス窒化処理)を行ったノズルです。カナック処理は金型部品や半導体製造関連部品などで濃い茶褐色の色はカナック処理特有の色。ガス雰囲気中にて窒化をする処理で、処理温度は500℃程度になり表面より窒素を拡散浸透させ硬化層を形成します。各種鋼材にて表面硬度に差があるものの、SUS304使用時のカナック処理後の表面硬度は一般的にHv1200~1400となります。このような細穴などにも一定の効果がありますが、表面より浸透しているためより深い部分になると徐々に硬度は減少していきます。

先端部分にある角柱突起部分は0.9×0.6でありとても微細な形状をしております。かつ突起端面にはφ0.25±0.01の穴が二カ所空いています。このφ0.25には端面部分からの位置公差±0.02もはいっております。

ブランク加工をマシニングセンタにて行った後。先端角柱部分をワイヤー放電加工にて2-φ0.25±0.01を細穴放電加工にて行います。写真からだと分かりにくいですが、φ0.25には裏側よりφ2.5の下穴が開いており貫通しております。この下穴は最終的に埋栓を行い塞いでしまいます。