石英ガラス加工 特集

石英ガラスは数あるガラス素材の中でも耐食性、耐熱性、透明度に優れていることから様々な工業製品に利用されています。耐熱性を生かしたビーカーやフラスコ、透明性を生かした光ファイバーへの使用など身近に活躍しているガラス素材です。
特注部品の世界でも石英ガラスでの部品製作ニーズは多々存在していましたが、これまでは加工出来る形状が限定的だったためあまり活用が進んでいませんでした。

近年は超音波を活用した研削加工技術が進化し石英ガラスに対しても様々な形状加工や高精度加工が可能になりました。弊社も「超音波援用加工」をマシニングセンターに取り入れ対応しています。ここではその加工事例と加工技術をご紹介いたします。

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弊社の石英ガラス加工

超音波援用加工を活用して石英ガラスに様々な形状加工を行なった事例をご紹介しておりますが、上記のページでご覧いただけるようにガラス材料に対しても穴あけ、掘り込み、ねじ加工などが高精度に加工できるような工法を磨いてきました。

問題となるのが透明化です。超音波援用加工した面はくもりガラス状の仕上がりになります。これを透明状態にするには専門的な磨き工程が必要になります。弊社では平面状態の部分は磨きによる透明化はある程度可能ですが、穴加工面については磨くことが出来ませんのでご注意ください。

また、光学素子として使用する場合には単に透明なだけでなく、面精度や平行度の仕上げ、スクラッチ傷・打痕の極小化といった超高精度な仕上げが必要となり、専門メーカーでないと対応できません。透明化や光学向け仕上げが必要な場合はご相談ください。