用途別製作事例

分割型でも高精度を実現した巻芯

  • 工具鋼
  • 巻く
材質
SKD11
製品サイズ
φ7×L200

製品の用途や機能

SKD11(焼入れ)製の巻芯です。SKD11は熱処理による歪も少なく、常温での耐摩耗性に優れ、窒化処理によっても高い硬度が得られることから精密機械加工部品、各種ゲージ、プレス型へ多数採用されています。

先端部に同芯度0.01、対称度0.01、の幾何公差が入った2個1セットで使用する巻芯です。
全長が約200mmと、弊社が製作する巻芯のなかでは最も長尺の部類になります。

この巻芯は円筒形状の材料を粗加工後に焼入れ焼き戻しを行い、2つに切断した後、専用の治具を使用して加工を行います。同芯度、対称度は2個1セットで使用する際の幾何公差として保証しています。割り前の加工、分割後の加工と工程の長い品物ではありますが、幅広い設備を駆使して工程を設計し加工を行っています。長尺の巻芯はしばしば抜け性が問題になることがありますが、各種コーティング、めっき、機械加工上の工夫など、様々なご提案を行っています。工程設計や表面処理に関連する資料は以下よりご参照ください。