用途別製作事例
インバー材のM0.8ネジ加工
- チタン・ニッケル合金
- その他
- 低熱膨張
- 材質
- インバー材
- 製品サイズ
- φ5×L19
製品の用途や機能
熱膨張率がきわめて小さいインバー材をネジに活用した事例です。
インバー材にもいろいろありますが、汎用のインバーは常温付近が最も小さいと言われており、これらは時計や測量に使用される計器類などに重宝されています。あくまで常温付近で最も効果が高く130℃を超えると寸法変化が大きく表れるようになってくると言われます。使用環境によってインバーを選定してみてください。 これ以外にも熱膨張率が小さい材料は世の中にはありますが、インバー材の長所は金属特性が得られることです。特に電気伝導性や溶接性やはんだ特性なども得られることから選定する価値があるといえる。また、価格的には安いとは言えないものの貴金属材料と比べればまだまだ手頃に入手可能。 インバー特性はその社会的な影響の大きさからノーベル物理学賞にも取り上げられていますが、機械加工者泣かせの扱い方の難しい材料のひとつです。ニッケルが多く含有されているものですから、とても粘り強い材料であり切りくずの排出が難しくなっていきます。 こちらは小径の微細ネジを加工した品物ですが、ネジ部はM0.8となっています。難削材料ではありますが、このように正確に加工することで高精度な用途での活用が期待されます。 |