粉末ハイス鋼HAP10による部品寿命向上事例
上図部品はSCM435を熱処理して使用する部品です。SCM435(HRC50~56)を使用する理由は耐摩耗性もさることながら、剛性が必要であるためです。
SCM435に代わり、HAP10(HRC63)を採用することで剛性向上を実現できます。結果、剛性が向上し、経年劣化による交換頻度を減らし、コストパフォーマンスを15%向上することができました。
SCM材を耐磨耗性や剛性目的で使用している場合、似た性質を持つ材料としてHAP10等の材料が存在します。材質を置き換えることで剛性を上げ、長寿命を実現することができます。