用途別製作事例

材質にはA2000系（ジュラルミン）を使用し、アルマイト処理をしています。ジュラルミンは軽量でアルミ合金の中でも高い硬度を持っています。設備部品の軽量化を行う際には頻繁に使用される材料です。アルミ部品はそのままでも薄い酸化被膜で覆われるため若干の耐食性はありますが、安定した耐食性を出すにはアルマイト処理が有効です。アルマイトは耐食性を増すだけでなく、表面硬度が上がり耐摩耗性も向上します。A2000系は銅を添加して構造用材料として向くように強度を上げている分だけ耐食性が落ちており、アルマイト処理によって不足した機能を高めています。

このシュートはＶ溝の仕様になっています。切削でＶ溝を加工し、バフ仕上げを行っております。アルマイト処理前にバフを行うことにより、非常に平滑な面を得ることが可能であり、製品がスムーズに滑って流れていきます。

この部品のV溝の底面は加工方法に応じてピン角にはならず、工具Rがつきます。工具による隅Rについては以下の資料をご参照ください。